過去の研究 自然科学カキツバタの生活史および送粉様式

  • カキツバタの生活史および送粉様式
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白馬村親海湿原におけるカキツバタの種子散布は早ければ8月下旬からはじまり、発芽は年内には生じず、大半が翌春に見られる一方で4年目に発芽する種子も認められました。発芽後3年で開花するまでに成長し、開花に特定の時間帯はなく日中で雨天でも開花しました。花にはトラマルハナバチが吸蜜に訪れ、その間に送受粉がなされるものと推測されたほか、トラマルハナバチは蜜源にアプローチできる3つの入口のうち、1つを利用すると去る傾向が認められ、これは花の構造に関係するものと考えられ、自花受粉を避ける効果が考えられました。

【成果発表】
千葉悟志・尾関雅章(2018)白馬村親海湿原におけるカキツバタの生活史および送粉様式について-日本産草本植物の生活史研究プロジェクト報告第9報-.市立大町山岳博物館研究紀要3:71-79.市立大町山岳博物館.

千葉悟志

担当研究者千葉悟志

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