過去の研究 自然科学ミズオトギリの生活史および受粉様式における一考察

  • ミズオトギリの生活史および受粉様式における一考察
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ミズオトギリの発芽は秋播きで翌年の6月上旬に認められた一方、5月下旬に播種(春播き)した種子は当年7月中旬に発芽が生じていました。また、潅水および冠水条件下では、発芽は両試験区において認められ、当年生実生は旺盛に匐枝を伸ばし、非散布型のクローナル成長を行い、親ラメットと娘ラメットの連結は短期間のうちに失われました。親ラメット(当年生実生)から生じた娘ラメットは翌年に開花に至り、小花序あたりの開花数は一日あたり1~4個で、開花は自生地および栽培地では早ければ14時台からほぼ斉一にはじまり、花弁の開きはじめから閉じはじめるまでの間は4時間ほどで一日花であることが追認されました。花には主にハチ目およびハエ目が花蜜および花粉の採餌を目的に訪花し、これらによる花粉媒介が考えられる一方、葯は雨天時に開葯せずに閉花したにもかかわらず結実が見られ、袋掛けおよび除雄を施した処理区においても結実が認められたことは、自家および他家受精以外による結実の可能性を疑わせるもので、今後の研究の発展が期待されます。

【成果発表】
千葉悟志・尾関雅章(2019)ミズオトギリの生活史および受粉様式における一考察 −日本産草本植物の生活史研究プロジェクト報告第10報−.市立大町山岳博物館研究紀要4:71-79.市立大町山岳博物館.

千葉悟志

担当研究者千葉悟志

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