この度は博物館実習を実施してくださり、誠にありがとうございました。
　私は大町市の出身で、松本の大学に通う学生です。「生まれ育った大町市をよく知りたい・町おこしを手伝いたい」という想いから博物館実習の授業を受け、学芸員の資格を取得しようと勉強してきました。
　実習では、山岳博物館の歴史をはじめ、「調査・研究」「収集・保管」「展示・教育普及」の３つの柱が大切であるということを学びました。普段は見ることのできない収蔵庫を見学させていただいたり、学芸員のみなさんのお仕事の一部を体験することができて、どれも印象に残りました。
　特に印象に残ったのは、最終日に行ったスポットガイド演習です。6日間の中で学芸員のみなさんから教わったことに加え、自分なりの話題やトークの仕方を織り交ぜて個性を出しながら案内をしていくのが大変でした。知識と語彙力が足りず、伝えたいことを言葉にするのが難しかったです。もし本当に初めて訪れたお客さんを案内しなければならないとしたら、分かりやすくて面白いと感じてもらえるような内容と時間配分を考えながら案内をしていかなければならないので、初日に案内していただいたときを振り返ってみて、改めて学芸員のみなさんのガイド力を感じました。私も訪れた人に面白いと思ってもらえるようなガイドのしかたを身につけ、市民内外のみなさんに大町市の素晴らしさや面白さを伝えてみたいです。
　最後になりますが、今回の実習で貴重な体験ができたことを非常に嬉しく思います。貴館で博物館実習をすることは昔からの小さな夢だったので、叶えることができて良かったです。今回経験したことは私の今後の人生でしっかりと活かし、元々の目標であった大町市の発展に繋げていこうと思います。お忙しい中、またコロナ禍という厳しい状況の中でしたが、重ねてお礼を申し上げます。ありがとうございました。