展示・イベントイベント

博物館ならではのイベント情報です。

イベント企画展 「大町にも火山灰が降った?!」

令和7年度 市立大町山岳博物館 企画展

 令和7年9月13日(土)から企画展「大町にも火山灰が降った?!」を開催します。

 現在、日本各地に活火山は100以上ありますが、大町市街地から直接見られる活火山はありません。ですが、太古の昔には大町からも噴煙が見え、大量の火山灰が降り注いだり、火砕流で覆われた時代があったと考えられています。
 大町市の西側には北アルプスが南北150km にわたり悠然と連なっていますが、不動に見えるこれらの山々の成り立ちは一様ではありません。約176 万年~165 万年前には穂高岳や爺ヶ岳が破局的な大爆発を起こし、膨大な量の火山噴出物を吹き出しました。火砕流や火山灰が大町地域にも堆積して、現在の大町市東側に標高1000m 内外の大峰山地として残っています。
 さらに、その山地の平坦面上には赤茶色の土の層が数m~10m以上積み重なっている場所があります。この土の層は「大町テフラ層」とよばれる主に数十万年前以降に活動した樅沢岳や立山の火山噴出物および風成塵です。大町テフラ層については、過去にも盛んに研究されていましたが、当時模式地とされていた露頭(地層の崖)はほとんど消滅しているのが現状です。しかしながら中山高原には数十万年間の地層が連続して見られる露頭が奇跡的に残っています。“絶滅危惧種的”な大変貴重な露頭であり、記録して残すべきであると考え2年間調査してきました。
 今年の企画展では、改めて「大町テフラ層」に焦点を当てて、この露頭の地質調査を通してわかったことを中心に、既知の成果と合わせてどのような火山活動であったのかを紹介します。

 会期は12月7日(日)までとなっております。ぜひご高覧ください。ご来館をお待ちしています。

開催日会期:令和7年9月13日(土)~12月7日(日)
開催時間開館時間:9〜11月…午前9時~午後5時 (入場は午後4時30分まで)
     12月…午前10時~午後4時(入場は午後3時30分まで)
場所市立大町山岳博物館 特別展示室
費用観覧料:大人450円 高校生350円 小・中学生200円
※常設展示と共通、30名様以上の団体は各50円割引。そのほかの各種割引については窓口でお問い合わせください。

参加者用資料

イベント企画展「大町にも火山灰が降った?!」 展示解説

企画展「大町にも火山灰が降った?!」関連事業

北アルプスから噴出した火山灰などから構成する「大町テフラ層」に関する企画展を担当する当館専門員が解説します。

開催日令和7年9月20日(土)・11月15日(土)・12月6日(土)
開催時間各日とも 午前10時~・午後2時~(各20分程度)
※午前・午後とも同じ内容です
場所市立大町山岳博物館 特別展示室 (企画展会場)
申し込み事前申し込み不要。当日、会場へ直接お越しください。
費用催しは参加無料ですが、入場には通常の観覧料が必要です。

イベント企画展「大町にも火山灰が降った?!」 現地見学会

企画展「大町にも火山灰が降った?!」関連事業

大町テフラ層の露頭を見学します。現地調査をした専門員が説明します。

日時令和7年10月18日(土) 午前10時~午前11時30分 ※雨天中止
場所中山高原(旧大町スキー場付近) ※中山高原駐車場に直接集合してください(現地集合・解散)。
募集人員20名(先着順)
募集期間定員になり次第締め切り
対象小学生以上
申し込み要事前申込。Eメール・FAX・電話、または直接当館へお申し込みください。お申し込みの際には、お名前・ご住所・ご連絡先電話番号をお知らせください。
費用参加費無料
備考汚れてもよい服装でお越しください。

イベント企画展「大町にも火山灰が降った?!」 室内講習会「火山灰の洗い出し 〜キラキラ世界へ〜」

企画展「大町にも火山灰が降った?!」関連事業

火山灰にはどのようなものが含まれているのでしょうか? 土からキラキラ輝く“宝石”が見つかるかもしれません。

日時令和7年11月22日(土) 午前10時~正午
場所市立大町山岳博物館 講堂
募集人員20名(先着)
募集期間定員になり次第締め切り
対象どなたでも
申し込み要事前申し込み。Eメール・FAX・電話、または直接当館へお申し込みください。お申し込みの際には、お名前・ご住所・ご連絡先電話番号をお知らせください。
費用参加無料

過去の企画展・特別展・イベント

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