教育・学習支援M・Hさん

 私は大町市の出身で、常に山や川などの自然と共に生活してきました。市立大町山岳博物館は学校の行事の際に、2度ほど来館させていただきました。そこで、迫力のある剥製や3階の景色が非常に印象深かったことや、自然豊かな地元の博物館で実習を受けたかったこともあり、この機会に応募させていただきました。さんぱくの皆さんは、コロナ禍という特殊な状況下であったにも関わらず、県外からの実習を暖かく迎え入れてくださりました。
 実習期間中は何もかもが初めての体験でした。展示品以外の収集物や剥製の紹介をしていただいた他、学芸員としての働き方や存在意義を館長直々にご教授いただきました。学校で習った講義に加え、地方博物館や公益財団法人運営の博物館など、広義の博物館だけでなく様々な状況下にある博物館の現状についても詳しく教えていただきました。
実習の中でも特に興味深かったのが、2日目の教育普及活動でした。「さんぱく夏季こどもだいがく」では、ボランティアの方と連帯し、イベント参加者と一緒に蝶の採取や観察をしました。実習は2時間程度だったのですが、とても充実した活動でした。実際に博物館を回ることも作品について解説することもない館外の活動だったのですが、学芸員として収蔵物以外の知識や研究が教育普及事業に必要だと改めて感じました。
 他にも、近隣の博物館、美術館に訪問する機会がありました。様々な知識の修得、経験をすることができ、どの博物館の実習よりも充実していました。さらに、実習時間外も雑談や学芸員という職業についても親切に教えてくださり、とても楽しい実習になりました。
 私が専攻している分野とは関係性が低いにも関わらず、実習を受け入れて下さり、ありがとうございました。様々な情報や知識を修得することができました。また、コロナ禍の中、6日間という長い間の実習を終えることができたのは実習員の方々のおかげです。今後、この実習で学んだ知識、経験を社会人生活で活かします。本当にありがとうございました。

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