教育・学習支援Y・Kさん
私は県内で美術を教える学校教員です。地域美術館の学芸員の方にお世話になったことをきっかけに、学校教員が学芸員と協力できることを考えたい・子どもたちへの教育普及事業について学びたいという願いを持って、学芸員資格取得に向けて学習してきました。ある美術館で博物館実習を行う予定でしたが、新型コロナウイルスの影響で中止になり、実習受け入れ先に困っていた折、山岳博物館に受け入れて頂くことになりました。実習を許可してくださった山岳博物館の皆様に改めて感謝申し上げます。
実習では、山岳博物館が行う教育普及事業(さんぱく子ども夏期だいがく・セミのぬけがら調べ・スポットガイド)を中心に、調査研究の概要、資料収集作業の概要・演習、市内博物館現地見学等に取り組ませて頂きました。特に印象に残ったのは最終日に行ったスポットガイドです。小学校低学年の児童を想定してガイドをしたのですが、目の前の子どもに合わせた言葉遣いを工夫することの難しさを実感しました。また、山岳博物館が行う小学校との連携授業や、学校教員を対象とした研修等、多くの事業を知ることができました。これらの情報を学校現場に持ち帰り学校内で共有していくことで、山岳博物館の活動を支え広げていきたいと思いました。
新型コロナウイルスの影響で当初予定していた博物館で実習を行うことができませんでしたが、そのおかげで山岳博物館にて新鮮な驚きを持って専門外の学びを得ることができました。しかし重要なのは、実習が終わった後であると思います。せっかく頂いた学びを無下にしないよう、新しい畑を頂いた気持ちでせっせと耕し種と水を撒いていき、そうして出来たものを、子どもたちに還元していきたいと思います。
終わりになりますが、実習を受け入れて頂き、熱心なご指導をしてくださった山岳博物館の皆様に、改めて感謝の気持ちを申し上げたいと思います。6日間の短い期間でしたが貴重な経験をさせていただきました。この経験を今後に生かしていきたいと思います。ありがとうございました。