教育・学習支援八洲学園大学T・Hさん

 私は定年退職を期に、予てから興味のあった学芸員の資格取得にチャレンジした「中年おやじ」です。大町山岳博物館を実習先に選んだ理由は、25年程前から山登りを始め、北アルプス(後立山連峰)に何回となく登たことがあり、豊かな自然や山岳文化に興味を抱いていたためです。とは言え実習受入先を見つけるのは中々難しく、こんなロートルを快く?お引き受け頂いた大町山岳博物館の皆さまには、本当に心から感謝しております。


 大町山岳博物館の実習は、7/318/5までの6日間でしたが、充実した内容の実習プログラムが組まれており、期待を遥かに超える貴重な体験と気づきを得ることができました。教育普及事業の一環である地域に根差したイベント(「さんぱく研究最前線 セミのぬけがら調べ」や「さんぱくこども夏期だいがく」)では、学芸員や専門員の方々と一緒に実施の一端を担わせて頂き、皆さまの地道なご努力の積み重ねを垣間見ることができました。特に、孫ほど離れた子供たちとの交流を通して、学びの楽しさを再認識できたことは、私の今後の生涯学習に大いに役立つと思っております。


 また、地方博物館独特の様々な課題に対して、地域住民の皆さんの協力を得ながら取り組んで来られた長年の成果が結実し、広く県内外から慕われる山岳博物館になっておられることが良く理解できました。更に学術研究分野においても、博物館とそれを支える方々が誇りと使命感をもって日々研鑽され、ニホンライチョウの生息域外保全やカクネ里氷河の輝かしい実績に至っていることにも感動しました。大町山岳博物館が日本で唯一の山岳博物館として、今後も若い世代への夢と希望を育み、大きな成果を生んでくださることを期待しております。


 最後に、今回の実習では実習生の皆さんにも貴重なアドバイスを頂きました。実習期間を有意義に過ごすことができたのは、一重に皆さまのお陰と心より御礼申し上げます。本当にありがとうございました。

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