教育・学習支援松本大学U.Iさん
私は、地元である大町の山や動植物に興味があり、小学校、中学校のときから親しんできた博物館であったため、大町山岳博物館での実習はとても楽しい実習でした。
教育普及事業の一環で「こども夏期だいがく」というイベントのお手伝いをさせて頂いて、鷹狩山に子供と登ったり、山の伝説を学んだりと、貴重な体験をさせて頂きました。
このようなイベントが楽しく行われるために、学芸員の方が多大な労力と時間をかけ、企画立案から事前の準備、参加者募集のための広告活動、当日の進行などをしているということを学ぶことができ、学芸員の大変さを学ぶとともに、成功したときのやりがいも一緒に感じることができました。また、地元の子供達の良い学習の場となり、こういった活動は地域と博物館とのつながりを考える上でとても大切であると感じました。
博物館の基礎となる資料収集保管事業の演習では、寄贈されたたくさんの資料に情報をつけ、一つ一つ丁寧に保管していくことが、目立たないけれどとても重要で大変な仕事であるということも、身をもって体感できました。
山岳博物館が行っている調査研究活動では、自分の研究だけではなく、外部の人の研究や、外部の人との交流、情報交換が必要であると学び、学芸員はコミュニケーション力も必要だということを学ぶことができました。また地域の人と一緒に調査研究をする取り組みには、博物館の地域の人に対する熱い思いが伝わってきて、感動しました。
常設展のスポットガイドもやらせていただき、展示についての理解を深められたことはもちろん、来館者との交流の楽しさや、説明の難しさなどを体感できました。
5日間の実習を通して、学芸員の苦労ややりがい、仕事の内容、これからの博物館の在り方など本当にたくさんのものを学ぶことができました。
5日間充実して楽しく実習ができたのも、お忙しい中いろいろ教えて下さったり、親切に接して下さった山岳博物館の職員の皆さま、実習生の仲間のおかげです。本当にありがとうございました。