スタッフブログ極端な2羽
お客様からはほとんど見えない所に位置する獣舎には、2羽のキジバトが金網を挟んで、隣り合わせに住んでおり、『うずら』と『ポゥ』といいます。
雛の時に保護されて付属園に来たという、同じ境遇を持った2羽ですが、行動は正反対。
『うずら』は、近づいたり、時には目が合うだけで離れた止まり木へ飛び移り、出来る限りの距離を置くものですから、こちらが申し訳なく思うくらいの怖がりようです。
一方『ポゥ』は、部屋に一歩踏み込むや否や、バサバサと飛んできては、遠慮なく人の頭に乗ってきます。
それだけなら可愛いのですが、そのまま「ブー、ブー」と低い声で怒ったように鳴き、頭をつついてきたかと思えば、翼でビンタするようにはたいてくることがあります。たいして痛くはないのですが、何度振り落しても舞い戻ってくる執念に、こちらが根負けしてしまいます。流石に耳を突かれた時は「痛いよー」と文句を言いましたが、本人はどこ吹く風といった態度で、軽やかに止まり木へ飛び移っていきました。
初対面の時は、流石の『ポゥ』も警戒した様子で距離を置き、近づいては来ませんでしたが。慣れてきたと思ったらこのありさまです。慣れてきてくれたという意味では嬉しいのですが、露わになった攻撃的な態度に、複雑な気持ちになります。
しかし最近は、対照的な2羽の対応を比べるのも、密かに楽しいと思えるようになってきました。縄張りに侵入されて、怖いと逃げ回る『うずら』からは、他種の生き物を警戒する、本来の野生の姿を感じます。対して、縄張りから追い出してやるとばかりに意気込んだ様子で立ち向かってくる『ポゥ』からは、たいした反撃が無いと相手を侮っている、人間臭さを感じます。
4歳とまだ年若い『うずら』、その倍以上の年月を生きていて、10歳を超えた『ポウ』、この凸凹コンビを、時には避けられ、時にはつつかれながらも、「飼育員の特権!」と考え、まとめて温かく見守っていきたいと思います。
雛の時に保護されて付属園に来たという、同じ境遇を持った2羽ですが、行動は正反対。
『うずら』は、近づいたり、時には目が合うだけで離れた止まり木へ飛び移り、出来る限りの距離を置くものですから、こちらが申し訳なく思うくらいの怖がりようです。
一方『ポゥ』は、部屋に一歩踏み込むや否や、バサバサと飛んできては、遠慮なく人の頭に乗ってきます。
それだけなら可愛いのですが、そのまま「ブー、ブー」と低い声で怒ったように鳴き、頭をつついてきたかと思えば、翼でビンタするようにはたいてくることがあります。たいして痛くはないのですが、何度振り落しても舞い戻ってくる執念に、こちらが根負けしてしまいます。流石に耳を突かれた時は「痛いよー」と文句を言いましたが、本人はどこ吹く風といった態度で、軽やかに止まり木へ飛び移っていきました。
初対面の時は、流石の『ポゥ』も警戒した様子で距離を置き、近づいては来ませんでしたが。慣れてきたと思ったらこのありさまです。慣れてきてくれたという意味では嬉しいのですが、露わになった攻撃的な態度に、複雑な気持ちになります。
しかし最近は、対照的な2羽の対応を比べるのも、密かに楽しいと思えるようになってきました。縄張りに侵入されて、怖いと逃げ回る『うずら』からは、他種の生き物を警戒する、本来の野生の姿を感じます。対して、縄張りから追い出してやるとばかりに意気込んだ様子で立ち向かってくる『ポゥ』からは、たいした反撃が無いと相手を侮っている、人間臭さを感じます。
4歳とまだ年若い『うずら』、その倍以上の年月を生きていて、10歳を超えた『ポウ』、この凸凹コンビを、時には避けられ、時にはつつかれながらも、「飼育員の特権!」と考え、まとめて温かく見守っていきたいと思います。
投稿者遠藤モナミ