スタッフブログニホンライチョウの抱卵
ニホンライチョウのメス(非展示個体)が抱卵を始めました。産卵が終わり卵の数が揃うと、メスは卵を温めるために抱卵を行います。今年度は孵卵器に入れて卵を孵化させ、人の手で育てる人工育雛を行います。そのため、メスが現在抱卵している卵は石膏で作った偽物の卵(擬卵)です。卵を温めてもヒナが孵ることはありません。しかし、今後行う可能性のある自然繁殖(メス親に抱卵させて卵を孵化させ、メス親にヒナを育てさせる方法)に備えて、メスが抱卵をしっかりと行うかどうか確認する必要があります。
ニホンライチョウが抱卵を開始してからヒナが孵化するのは約22~23日後です。それまでの間メスは一日に平均5回程、採食と排泄のために抱卵をやめて産座から出てきます。メスが産座の外にいる時間は、少ない時にはわずか2分ほど。最低限の用事が済むとすぐに産座へと戻り、抱卵を再開します。抱卵が始まるとメスは卵につきっきりとなるのです。
過去の抱卵データを見てみると、以前大町で飼育していた個体の中には、抱卵開始から60日を過ぎても抱卵を続けていた個体がいたようです。飼育員が産座を撤去するまで根気強く抱卵を続けていたメスライチョウ。母の愛を感じずにはいられません。
写真左:抱卵中のメスライチョウ
写真右:産座内の擬卵
ニホンライチョウが抱卵を開始してからヒナが孵化するのは約22~23日後です。それまでの間メスは一日に平均5回程、採食と排泄のために抱卵をやめて産座から出てきます。メスが産座の外にいる時間は、少ない時にはわずか2分ほど。最低限の用事が済むとすぐに産座へと戻り、抱卵を再開します。抱卵が始まるとメスは卵につきっきりとなるのです。
過去の抱卵データを見てみると、以前大町で飼育していた個体の中には、抱卵開始から60日を過ぎても抱卵を続けていた個体がいたようです。飼育員が産座を撤去するまで根気強く抱卵を続けていたメスライチョウ。母の愛を感じずにはいられません。
写真左:抱卵中のメスライチョウ
写真右:産座内の擬卵