スタッフブログ鹿島槍ケ岳カクネ雪渓(氷河)総合学術調査が実施されます

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鹿島槍ケ岳北峰の北面直下にカクネ里雪渓があります。カクネ里はその昔、平家の落武者が隠れ住んだという伝説がありますが、川を遡上しても途中には険しい峡谷部があるため、簡単には行ける場所ではありません。
カクネ里雪渓は1970年代に五百沢先生が氷河ではないかと着目していましたが、2011年と2012年に立山カルデラ砂防博物館の調査によって、雪渓の下に長さ700メートル、幅250メートル、厚さ40メートルの氷体があることが確認されました。この氷体が流動していれば氷河なのですが、アプローチの困難さから本格的な調査のめどが立ちませんでした。
大町山岳博物館では、2013年から信州大学山岳科学研究所、長野県環境保全研究所、富山県カルデラ砂防博物館の先生方や研究員と相談しながら調査の準備を進め計画を立ててきました。
このたび、調査に係る諸経費等を大町市が全面的にバックアップすることが決まったことにより、上記4機関が参加する「鹿島槍ケ岳カクネ里雪渓(氷河)総合学術調査団」による8月の予備調査、9月と10月の本調査が実施されることとなりました。
カクネ里雪渓が氷河だと分かれば、我が国では立山・剱岳地域に次いで4番目、長野県では初めての氷河となります。また、北アルプス地域の氷河変動研究にも大きく貢献できるでしょう。
(写真提供:信州大学山岳科学研究所 朝日克彦助教)

宮野典夫

投稿者宮野典夫

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