スタッフブログ付属園一の暴れん坊 ハクバのお引越し

  • 棒に夢中のハクバ.jpg
  • 保温室のハクバ.jpg
付属園には一頭の暴れん坊がいます。それは、ニホンカモシカのハクバです。頭には鋭い角を持ち、飼育員に対して激しい突進を繰り出します。ハクバはカモシカの中ではかなりの高齢で、今年で22歳を迎えます。最近は後ろ足が弱くなり、腰が下がってきたハクバですが、まだまだ元気なおじいちゃんカモシカです。

今回はそんなおじいちゃんカモシカハクバの魅力を語っていきます。ハクバは2004年6月10日、生後間もなく親とはぐれていたところを白馬村で保護されました。保護後は人の手によって育てられたため、人に対する警戒心はほとんどありません。ハクバの放飼場付近で作業をしていると、かまってほしそうに飼育員の元へとやってきます。ハクバは軍手のにおいがついた棒が大好きで、飼育員が持ってきた棒に角や頭をこすりつけたり、眼下腺をこすりつけたりします。力がとても強く、棒を押さえつけるのが大変です。

元気いっぱいでやんちゃなハクバですが、他のカモシカと比べて体は小さめです。小さいため可愛らしくも見えるハクバですが、小さな体から繰り出される突進はとても力強く、手作りの盾を押し返してきます。

そんなハクバの可愛いところは、名前を呼ぶと寄ってきてくれるところです。付属園に訪れたことのある方の中には、飼育員が放飼場の上のほうから大きな声でハクバを呼んでいる姿を見たことがある方もいらっしゃるかもしれません。

ハクバが以前いた放飼場は斜面が急で、年を取ったハクバにとっては登るのが大変でした。また、高齢のため寒さによる消耗が懸念されることから、12月5日に暖かいお部屋に出入り可能な獣舎へとお引越しを行いました。この獣舎は、2022年までニホンカモシカのオタリを飼育していた場所でもあります。当初のお引越し予定よりもかなり遅れてしまい、冬の寒さと雪、環境の変化が同時に押し寄せた結果、お引越し直後に体調を崩してしまったハクバですが、今は回復し元気に突進を繰り出しています。今年の冬は暖かいお部屋でのんびりと過ごしてもらえたらいいなと思います。

写真左:棒に夢中のハクバ(2025.4.3撮影) 写真右:保温室の中のハクバ(2025.12.29撮影)

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