スタッフブログ春なのになぜ白い?

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5月を迎えながらも少し冷え込む今日この頃、展示しているニホンライチョウは半分程換羽が進み、これからは夏羽へと羽の生え変わりがより顕著になっていきます。非公開個体も含めて茶色い夏羽になっていく中、まだ真っ白な姿でチョロチョロと動き回るライチョウがいます。元々外国のノルウェーに生息するスバールバルライチョウです。その姿を見た方から、「雪がないのになぜ白いのですか?」という質問を頂くことがあります。皆さんライチョウが冬に周りの雪景色に溶け込めるように白い羽根になることはご存知のようですね。

さて、質問の答えですが、部屋の照明の時間を本来の生息地の日照時間に合わせているため、換羽の時期がニホンライチョウよりも遅れ、こうして春になっても白い羽を維持しているのです。これは、ライチョウの換羽に気温よりも日照時間が大きく影響しているためです。加えて、国による気候の違いの影響を飼育下でコントロールしているからですね。スバールバルライチョウが夏羽になってくるのは6月頃までかかる予定です。

付属園の入口付近で展示しているため、まず最初にお客さんの目に入るのは大抵この子達です。真っ白で長い毛に覆われた足はとても太く見えますが、実際は鳥類特有のとてもスリムな足をしています。けして太っているわけではありません。けして・・・
動き回っているかと思えば、展示場に置いてある擬岩に乗って首を伸ばしたり、首をすぼめてうとうとしていたりと様々な姿を見せてくれます。朝、開園に向けてケージから展示場に出した瞬間には、片翼と方足をゆっくりと伸ばして伸びをするような仕草をすることがあるので、やはり広い場所に出ると開放感を感じるようです。

春の草木が多い茂る園内で、真っ白い姿をしているという光景にちぐはぐな印象を持たれるかもしれませんが、
是非ニホンライチョウと見比べて頂けたらと思います。感覚で生きているように見える生き物たちは、時に驚くほど正確で効率的な生き方を生まれながらに持っているものですね。

動物に限らず、園内の草木や昆虫類達の変化から四季を感じるような、少しのんびりした時間を意識してみてはいかがでしょうか。

写真の2羽どちらもスバールバルライチョウですが別個体です。本来は見分けにくい姿形なのですが、実は右の写真の子はメスでありながら、オスの特徴である目元に黒い模様が入っている変わった子です。
皆さんもこれでバッチリ見分けられますね。

遠藤モナミ

投稿者遠藤モナミ

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