スタッフブログかわいくないおねだり

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こんにちは。11月がもうすぐ終わりそうです。2018年も残すところあと約1ヵ月。色鮮やかな紅葉で私たちの目を楽しませてくれていた木々もすっかり葉を落とし、朝晩の冷え込みも厳しくなって、いよいよ冬の始まりを感じる季節になりました。うっすらと雪化粧した北アルプスと澄みわたった青空との見事なコントラストは、見るたびに思わずシャッターをきりたくなってしまいます。働きながら季節ごとに移り変わる景色を味わえるというのは、とても贅沢なことだなあと感じる今日この頃です。
さて、今回ご紹介するのはトビについてです。私たちにとって最も身近な猛禽類といってもいいのではないでしょうか。ネズミやトカゲといった小動物などを餌としていますが、あまり狩りが上手ではなく、生ゴミや死肉を食べて暮らしています。ですので、野生下では毎日ごはんを食べられるわけではありません。そこで、9月ごろから週1日、消化器官への負担を考えてトビたちに餌を与えない絶食日を設けることにしました。いくら生態的に問題ないとはいえ、今までは毎日餌を与えていたため変更することで悪影響がないか等と心配する部分もあったのですが、いざ始まってみると、あまり動揺することなく受け入れてくれているようです。そんな中、餌に対する反応に変化が見られたのは、以前(といってももう3年以上前ですが)私がスタッフブログで紹介した「マサムネ」です。当時は、一口大に切らないと食べない、しかも餌皿に乗せたままでは食べないという、こだわりというかわがままというかちょっと手のかかる個体でしたが、いわゆる『手のかかる子ほどかわいい』状態で、自分でちゃんと食べてよ、なんて言いながら毎回食べさせていました。そんなマサムネですが、絶食を始めた頃から、それまでがうそのように自分で餌皿から食べてくれるようになりました。しかも、ほとんど食べてくれなかった鶏頭やヒヨコも、足とくちばしを上手に使って食べるようになったのです。それだけなら喜ばしいことなのですが、ちょっと困ったことに、最近ではおねだりが激しくなってきています。もともと清掃中はよく鳴く個体でしたが、この頃は餌をあげるまで鳴きやみません。絶食日に掃除が終わって出ようとするといっそう大きく鋭い声で鳴き、まるで「ごはん忘れているよ!ほら!早くちょうだい!」と訴えているかのようです。付属園内に響きわたるくらいのボリュームなので、別のところで作業していても聞こえてきて、思わず苦笑いしてしまいます。さらには、扉の前に立ちはだかって通せんぼしたり、手や長靴をつついてきたりと、ちっともかわいらしくないおねだりで餌を欲しがります。週1回の絶食が始まってから痩せてきているということはないのですが、もともとマサムネに対してちょっとだけ甘やかし気味だった飼育員は猛アピールに押され、マサムネに与える餌の量を増やすことになったのでした。餌が増えてもまだアピールするのかどうか、皆さまもぜひ確かめに来てくださいね。

内田木野実

投稿者内田木野実

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