スタッフブログハクビシン増量計画

  • Endo_9.JPG
  • Endo_10.JPG
今回紹介するのはハクビシンの『ブー』『ビー』兄妹です。前回の多田飼育員のブログに少し補足し、彼らのその後をお伝えします。去年の冬はこの2頭の別居から始まり、『ビー』の体調不良に伴う療養生活といった緊急対応に追われていました。

その原因として挙げられるのは『ブー』と別居したという環境の変化。それに冬の冷え込みと体の脂肪不足が合わさったためだと考えられます。『ブー』という歩く湯たんぽが、今まで『ビー』の越冬を陰ながら支えていたのでしょう。

療養生活中の『ビー』は保温した環境の中で、消化し易く栄養価の高い食餌メニューを食べて、ぬくぬく、すくすくと冬を越しました。結果、冬から春までに約1.5倍の増量に成功しました。もともとやせ形な体型だったため、見違えるようでした。保温のために仕方ないのですが、限られたスペースでの生活などにストレスを感じていたようで、尻尾を自分で齧ってしまうこともありました。あの手この手でストレス軽減に努めた日々は、お互いに楽なものではありませんでしたが、その甲斐あってか尻尾の先はきれいに毛が生えそろいました。

春になって気温も上がり、脂肪をたくわえた『ビー』の次のステップは、離れ離れになっていた『ブー』との同居再開。冬を1頭で過ごした『ブー』は、同居していた時より行動が単調になっていました。お互いの存在が良くも悪くも刺激になる生活。あの頃に戻そう…という試みでした。

長年一緒にいた2頭ですが、一度離れたため相手を敵と認識する可能性も考えました。ケージ越しのお見合いを何度か繰り返し、飼育員がいつでも割って入れるように見守る中で、2頭は再会しました。始めのうちは『ビー』に対してよそよそしかった『ブー』も、以前のように隙あらば餌を横取りに行く図々しさを見せるようになりました。すっかり元通りになった2頭

……ですが、また冬が来ます。

同じことを繰り返さないよう、現在『ビー』の体重増量を目指し、餌を増やしているの…ですが、ゆっくり食べる『ビー』の餌を横取りする不届き者も、お腹を減らしている季節です。『ブー』の餌も去年より増やしているのですが、食いしん坊にはまだまだ足りないようです。そこで用意したのは、以前保護していたムササビに使用していた巣箱。出入り口は小さめで、試しに置いてみたところ、好奇心旺盛な『ビー』はすぐに入ってみせました。かなり、お腹周りがギリギリのサイズでしたが…。これなら少しふくよかでがっちりした体格の『ブー』には入れない筈、ということで、現在『ビー』は改造した巣箱の中でのんびりと餌を食べています。新しい物を怖がる性格の『ブー』は巣箱に興味を示していないため、本当に入ることが出来ないのか、今はまだ判断しかねています。

このお騒がせな2頭と四苦八苦しながら、今年の冬も乗り切っていきたいと思います。
写真は、巣箱に付けたアクリル板から見える『ビー』の食餌風景と、穴から出てきた時の姿です。

遠藤モナミ

投稿者遠藤モナミ

ページ先頭へ