スタッフブログリョウマの日常

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ホンドタヌキの『リョウマ』は付属園の哺乳類の中でも、とても臆病な子です。部屋に入ると、物陰からこちらをうかがい、緊張を切らしません。少しでも慣れてくれたらと思い、手から肉を差し出すと、そろそろと近づいてきては、サッと食べてサッと引っ込んでいきます。日によって反応が異なり、すんなり近づいてくる日もあれば、じっと見つめるだけでそれきり近づいてこない日もあります。そんなときには、まず目線を外して、それでも食いつかない時は、顔を背けて「見てないよ」とアピールしてみます。そうすると、おずおずと近づいてきては、そっと肉をさらっていきます。
そんな『リョウマ』ですが、付属園にやってきた当初は今以上に人に対して臆病で、怯えて天井の梁に登ってしまうほどだったそうです。ホンドギツネの『レン』やハクビシン達と違い、人工哺育で育った個体ではないため、人間に対する恐怖が体に染みついている様子が野生動物らしいともいえます。彼が少しずつでも心を許してくれるよう、今後もコミュニケーションを図っていきたいと思います。

普段『リョウマ』は、日中の大半を台の上で過ごします。そこから外を眺めたり、奥の毛布の上で丸くなっているかと思えば、台を繋ぐ板の上をうろうろとさまよっていたりします。床に降りるのは、置いた餌を食べるときか、もしくは水飲みなどの際に降りてくる程度です。勤務して二年目になる私も、床を歩いている姿は数回しか目にしていません。地上生活が主体で、あまり木登りは得意ではないホンドタヌキですが、『リョウマ』にとっては周りを見渡せて、逃げやすい台の上でなくては落ち着かないようです。

ある日、そんな『リョウマ』の鼻からは、なんと鼻水が垂れていました!展示場の外から様子を見ようと近づくと、本人は緊張した面持ちのまま固まりますが、ぽたり、ぽたりと垂れてゆく鼻水がなんともシュールでした。右の写真がその時のものです。またある日は、顎から冬毛の塊をぶら下げたまま、物陰からひょっこり顔を出したりと、なかなかバリエーションに富んだ姿を見せてくれます。
そんな『リョウマ』ささやかな変化を期待して、今日もそっと様子を覗いてみます。

遠藤モナミ

投稿者遠藤モナミ

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