スタッフブログ角の個性は長生きの証

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ウシ年の最初のブログということでカモシカについて書きたいと思います。というのもカモシカはその名前と異なり「シカ科」ではなく「ウシ科」の仲間に分類されている動物なのです。シカとの分かりやすい違いは角にあります。シカはほとんどの種類でオスだけが角を持ち、毎年生え変わります。対してカモシカはオスメスどちらも角を持ち、それらは一生ものです。一度折れれば折れたまま生きていくことになり、野生下でも片角の折れたカモシカはいます。飼育下でも野生下と同じように角擦りを行います。木だけでなくフェンスにまで擦り付けて、フェンスの塗料の欠片が角に付着していたり、腐った木で擦った結果、角から額まで木くずで汚れて茶色くなっていることもありました。

実は角の擦り方に癖があるため、年を取るほど角の形に個性が出てきます。頻繁に角を擦る個体同士を比べても違いがあります。擦り過ぎてすっかり丸まってつるつるになってしまう個体もいれば、細く鋭く研ぎ澄まされている個体もいます。カモシカの角は樹木の年輪のように角輪と呼ばれる筋が刻まれていき野生個体では年齢の推測に役立つのですが、角輪が削られて完全に解読不明となっていることがあります。過去の飼育個体の中には、立派に伸びて程よいカーブが左右バランスよくかかった角を持つ「さつき」という老齢個体がいました。

カモシカは見かけの個体差が大きい動物だと思います。角の形、目の色、体毛の色、十人十色のカモシカ達。是非色々なカモシカを比べてみて下さい。写真は、立派な角を持っていた「さつき」とすっかり角が丸まっている「オタリ」です。同い年の2頭ですが、こんなにも角は変わってしまいました。

遠藤モナミ

投稿者遠藤モナミ

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