スタッフブログ休園中の様子

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 5月に入り、暖かく過ごしやすい日々が続いております。新緑の季節を迎え、付属園の景観も緑豊かなものとなってきました。そろそろ草刈をしていかないと付属園が緑一面になってしまうほど植物の成長ぶりには驚くばかりです。付属園の池に咲いているミズバショウも5月に入ってからみるみる大きくなり、その存在感を発揮しております。

 さて、今回のブログを執筆しているのは今年度4月から山岳博物館の飼育員として働くこととなりました辰己です。これからどうぞよろしくお願い致します。飼育員としての仕事にも少しずつ慣れてきたところではありますが、4月の中頃から新型コロナウイルスの影響により博物館、付属園ともにお休みという事態。皆様に動物たちの様子を見に来ていただけないのは非常に残念です。そこで休園中の動物たちの様子と飼育員が行った作業を少しだけご紹介します。

 左側の写真はトビのポン吉です。ポン吉は臆病な性格で飼育員が近づくとそそくさと逃げていきます。掃除をしているときも物静かにこちらを見つめてきます。でも掃除の終わり掛けになるとよく「ピャッピャピャ」と一声必ず鳴いてくれるところがとても可愛らしいです。休園中はトビ舎にある4つの展示室を大掃除!床や壁についていた苔や汚れを高圧洗浄機で一掃しました。床や壁も白さを取り戻し、作業中は端っこによって縮こまっていたポン吉も部屋がきれいになってご満悦!きれいになったトビ舎と、トビ達をぜひ見に来てほしいです。

 右側の写真はカモシカのれんげです。個体差はありますが4月頃からカモシカは換毛期に入り、冬のふわふわとした毛が抜け、夏毛に変わりつつあります。カモシカの換毛をサポートするべく普段体や角をこすりつけていそうな木によしずを巻き付けました。断面の部分や表面にノコギリでわざと傷をつけギザギザにすることで毛が引っかかるようにしています。ただいま換毛真っただ中のれんげ!ですが毛が引っかかっているような痕は見当たらず、れんげが使ってくれているのかどうかは不明…頑張って作ったから使ってね!

 休園中でも動物たちはいつもと変わらず元気な姿を見せてくれます。動物たちを見ているとその可愛らしい姿に心がとても癒されていきます。山岳博物館、付属園共に6月2日より開館、開園する予定です。付属園が開園致しましたらぜひ皆様も一度足を運び、動物たちに癒されてみてはいかがでしょうか。ご来園をお待ちしております。

辰己萌恵

投稿者辰己萌恵

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