専門員(自然科学)太田勝一のプロフィール

太田勝一

令和2年度から地質担当の専門員として勤務しています.それまでは,民間企業で防災対策などの実務的な地質調査に従事してきました.白馬村の出身ですが県外在住が長かったため,郷土の地形と地質について心機一転勉強しています.
小谷村から松本市にかけては,南北に延びる細長い盆地を挟んで西側は北アルプス,東側は低山帯という対照的な地形からなります.北アルプスの壮麗な山脈はおもにマグマ由来の火成岩からできていて,東山のなだらかな山地はおもに過去の海底にたまった地層からできています.そして松本盆地や白馬盆地のような低地には,より新しい時代の砂礫や粘土が厚くたまっています.これらにはそれぞれ異なる成り立ちがあり,地殻変動の繰返しにより現在の姿となりました.
このような多様な地形や地質の成り立ちについて知り,市民や一般の方々にご紹介できるのは幸いなことだと思います.身近な自然現象でも,その謎には限りがありません.独自の調査研究も進めながら,その成果を博物館の展示や普及活動に反映させたいと考えています.

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