スタッフブログどんなアリが痩果を運ぶのか?

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5月下旬に姫川源流(白馬村)のフクジュソウ群落で、痩果にやってくるアリの観察を行いました。痩果を撒き、そこにやってくるアリの種と行動を記録するのですが、ひたすら地面を見続けるだけの地味な観察です。痩果を運ぶアリがやってこないときもありますが、それはそれで、データとなります。
今年からは、尾関雅章さん(長野県環境保全研究所付長野県環境部自然保護課)と一緒に研究を進めています。
また、今年は助っ人として、大北地域の湿地植物の生活史研究グループのメンバーや山博友の会サークル「ボランティアの会」のメンバーにもご協力いただき、大きな成果を得ることができました。
これまでに、フクジュソウ群落内では、8種のアリが生息していることを確認していたのですが、今回の観察で新たに1種が追加になりそうです。(まだわかりませんが)
また、そのうち4種について営巣場所を確認することができ、フクジュソウの発芽、成長に適した環境に営巣する運搬者はどのアリなのかを考察するうえで欠かせない観察をすることもできました。
結果につきましては、今年度中にまとめて、発表したいと思います。

千葉悟志

投稿者千葉悟志

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