スタッフブログ隻眼のマサムネ

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 付属園には計8羽のトビがいます。今回紹介するのは、隻眼のマサムネ。2008年に左目を怪我した状態で保護されてきました。名前の由来はその名の通り、独眼竜政宗からきています。

 マサムネは他のトビたちとは違い、一段と気が強く、人に対して物怖じしません。飼育員が掃除に入ると「早く餌をくれっ!」というように大きな声でしきりに鳴くほどです。最近は餌への食いつきが良く、掃除に時間がかかっていると足元に飛びかかってくることも。そんなマサムネですが、手を胸元に持っていくと、すんなりと乗ってくれます。餌を食べている間は大人しく、美味しそうにお肉を食べるマサムネはとても可愛らしいです。ご飯を食べ終わると今度は「早く出て行けっ!」というように、また大きな声で鳴きだします。

 片目が見えないため、マサムネは飛ぼうとしません。いつも地べたか床に設置した止まり木で過ごしています。いつもとは違う景色を見せてあげたいと思い、最近はマサムネが手に乗っている間、腕をできるだけ高く上げています。そわそわとあたりを見渡すマサムネが、これまた可愛らしいです。

 マサムネという名前ですがおそらく女の子で、他のトビたちが約1kgであるのに対し、マサムネは2kg近くになることがあります。マサムネを手に乗せたままお客様とお話しすることがあるのですが、片手に約2kgはなかなか辛く、15分も経てば腕がプルプルと震えだします。マサムネの鳴き声はとても大きいので、お客様の声が聞き取れないことも多々あります。ぜひ大きな声で話しかけてください!

 付属園に訪れた際、「ピーヒョロロロ」というようなトビの鳴き声がしきりに聞こえたら、それはきっとマサムネのものです。そんな時は是非付属園奥のトビ舎まで足を運んでみてください。飼育員がマサムネに餌やりをしているところが見られるかもしれません。

写真左:飼育員の手の上でお肉を食べるマサムネ
写真右:大きな声で鳴くマサムネ

渡邊咲晴

投稿者渡邊咲晴

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