スタッフブログトビ、抱卵中!

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【写真左:トビファミリーの様子 写真右:ペア?の写真】

はじめまして。令和4年4月から付属園の飼育員として働かせていただくこととなりました渡邊咲晴です。どうぞよろしくお願いいたします。

皆さんは、『猛禽類』と呼ばれる鳥さんたちのことを知っていますか?付属園にいるトビやフクロウ、チョウゲンボウのような鋭い爪と嘴(くちばし)を持ち、お肉を食べる鳥さんたちのことを『猛禽類』と呼びます。今回は、猛禽類であるトビたちについてお話していきます。

付属園には通称『トビファミリー』と呼ばれるトビたちがいます。付属園にいる8羽のうち、5羽を集団で飼育しています。ある日、1つの卵が産まれているのを確認。現在付属園ではトビの繁殖の予定はないため、卵は擬卵と交換しました。擬卵は2羽のトビが代わる代わる温めています。トビファミリーは雌雄の判別がされないまま飼育されているため、この2羽がペアなのかどうかわかりません。トビは雌雄同色で見分けが付きづらいのが特徴です。個体差はありますが、多くの猛禽類はオスよりもメスのほうが大きな体をしています。代わる代わる抱卵するトビ2羽は体の大きさがやや違うため、オスとメスのペアなのではないかと思われます。

今回ブログに載せる写真を取るためにはしごに登り、抱卵状況の確認を行いました。獣舎の通路に置いてあるはしごに手をかけた瞬間に察したのでしょう。抱卵中のトビが「ピッピャピャピャピャ!」と体を膨らませながら威嚇を始めました。その様子を写真に収め、ぜひ皆さんにも見ていただきたい!と思ったのですが・・・その隙もなく逃げられてしまいました。必死に卵を守る姿は、強くかっこいいのです。

渡邊咲晴

投稿者渡邊咲晴

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