スタッフブログ甘いものが食べたい

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10月になりました。秋といえば、みなさんは何を思い浮かべますか?
動物たちはきっと季節に関係なく‘’食‘’を選ぶことでしょう。
今回は、そんな食べることが大好きなハクビシンについてお話ししたいと思います。
ハクビシンは植物食中心の雑食性です。野生下では果物や種子以外にネズミや鳥などの小動物を食べています。付属園ではリンゴ、バナナ、ゆでたサツマイモ、ドッグフード、そして週2日は通常の餌にヒヨコをプラスして与えています。

ハクビシンたちはバナナ⇒サツマイモ⇒リンゴの順に食べることが多いです。しかし、時折バナナとサツマイモの順番が逆転することがあります。それはサツマイモをゆで過ぎてぐちゃぐちゃにしてしまったときです。

最初は食べやすさや個体の食の好みかと思っていましたが、よく見てみるとハクビシンは鼻先をしきりに動かしてにおいを嗅いでいるようです。糖度の高いものを好み、かつ嗅覚が優れているハクビシン…。まさかにおいで糖度の差を嗅ぎ分けているのかと疑問に思い、「サツマイモを甘くする方法」と検索してゆでる時間の長さと糖度に関係があるのか調べてみました。
結果、煮る時間が長いほど糖度は増すようです。正確には70℃前後でじっくり熱を通すことで酵素が働き、サツマイモに含まれるデンプンが麦芽糖という甘味成分に変わるということでしたがこれ以上書くと話がそれてしまうのでこの辺でやめておきましょう。
これだけではハクビシンが糖度をにおいで判断しているとは言い切れませんが、可能性としては考えられますね。
このように、飼育をしている中でも次々と疑問は生まれてきます。そんな疑問や動物たちのおもしろい生態など、これからたくさんお話しできたらなと思います。

ちなみに、サツマイモを一番甘くする調理方法は‘’焼く‘’だそうですよ。

唐澤紗波

投稿者唐澤紗波

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