スタッフブログ待ちきれない時間

  • DSCN0418.JPG
  • DSCN0420.JPG
紅葉の時期も終わりを迎え、いよいよ冬が近づいてきました。大町では11月中旬に10㎝を越える積雪もあり、筋肉痛になりながら雪かきに励みました。
動物たちも冬毛や冬羽に衣替えしたり、餌を沢山食べて脂肪を貯えたりと、冬の備えを着々と進めています。

今回ご紹介するのはニホンカモシカの「ナグリ」。
昨年10月に埼玉県こども動物自然公園から付属園にやってきました。
お母さんのナデシコに育てられたためかあまり人慣れしておらず、普段は飼育員に対して程よく距離を保っていますが、時にはナグリから近づいてきてくれることがあります。
それは一日一回の給餌と糞の回収の時間。
カモシカ達の給餌を始めると、ナグリはフェンスの前までやってきて、まだかな?といった様子で作業している飼育員をじっと見てきます。餌箱の前で作業していると、目の前にやってきて「早くご飯をちょうだい!」と言わんばかりに前足を勢いよく地面に打ちつけて威嚇をされることも。ナグリは体格も良いので、至近距離まで近づいてくるとなかなかの迫力です。
たまに圧を掛けられることもありますが、ご飯はまだかな?とフェンスの前で待つ姿や、美味しそうに餌の葉っぱを食べる様子はやっぱり微笑ましく思います。

カモシカ達を飼育している放飼場は急な斜面になっており、飼育員が糞の回収のために上まで上がっていくのも一苦労ですが、カモシカ達はへっちゃら!若いナグリはもちろん、今年19才になるおじいちゃんカモシカのハクバも、軽やかに急斜面を駆け上がっていきます。そんな姿は、自然の中で生きるたくましさを改めて感じさせます。

付属園のカモシカ達は冬毛に換毛中。毛の色は大きく変わりませんが、モコモコとした暖かそうな毛が全身、耳の先まで密集しています。人間は寒いと耳や鼻先がじんじんと赤くなってしまいますが、こんなに暖かそうな毛が生えていればそんな心配はなさそうなのが、ちょっぴりうらやましく思います。

瀧沢有純

投稿者瀧沢有純

ページ先頭へ