お知らせ大町市立大町西小学校5年 青木湖キャンプ

aoki-2014.6.19-jpg大町市立大町西小学校5年生(54名)の青木湖キャンプにおいて、自然科学系と人文科学系学芸員の2名が「青木湖なぞ解きウォークラリー」と題して、新たなプログラムを提供させていただきました。
解説では大きなパネルや実物を用いて、青木湖を含めた仁科三湖(木崎湖・中綱湖)がどのようにしてできたのかを地形や糸魚川-静岡構造線と地震との関係を示し、自分たちのいる場所がどのような場所であるのかを知っていただきました。また、青木湖に見られる遺構郡を紹介し、青木湖がなぜ縄文人にとって暮らしやすかったのかを森と湖から得られる動物や植物等の恵み、石製産地とを結びつけ、石製(藪原遺跡から出土した日本一大きいとされる「耳飾り」)や土器などの実物も示しながら理解を深めていただきました。
植物と動物とのかかわりでは、オニグルミの木の下でリスやネズミによるクルミの実の食あとの違いを実物で見比べたり、これらが一方的に食べられてしまうだけではなく、リスやネズミが種子散布に一役かっていることを紹介しました。
最後に青木湖にすむ魚の明治以前と現在を比較したり、かつて大町にも見られたサケの遡上が今では見られなくなったのはなぜだろうかと、児童のみなさんに問いかけ、考え、こたえていただき、全問を通して、大地の成り立ち、そこにすむ生きもの、そして人。これらはすべてつながりを持っているのだということを知っていただく機会といたしました。
博物館では、このようなプログラムを通して今後も学校キャンプ等における学習支援をさせていただきたいと考えております。
このほか、各校キャンプ場周辺の自然のなかに隠れている昆虫を自分たちで見つけ(ルーペ等を用いた体のつくりを)観察したりすることで、これまでに理科の授業で学んできたことの定着を図るプログラムもご用意しています。お気軽にお問い合わせ・ご相談ください。


 (実施日:平成26年6月19日)


ページ先頭へ