令和2年度 市立大町山岳博物館 企画展雪が織りなす物語

開催期間 2020年10月3日(土) ~ 2021年1月17日(日)

雪が織りなす物語

真っ白な雪は、とても綺麗で繊細なことから、山部赤人による「田子の浦ゆ 打ち出でて見れば 真白にぞ 富士の髙嶺に 雪は降りける」(万葉集)のように歌に詠まれ、絵画や楽曲など広く芸術の素材となり、古今東西で人々に親しまれています。雪の結晶は、六角形を基本としながら様々な形で降ってきます。それぞれの雪結晶の形には、雲の中の情報が暗号文として記されています。降る途中では大気中の塵や埃などを付着させますから、雪は空の掃除屋さんです。地上に積もってからも、しまり雪、ざらめ雪、さらには、しもざらめ雪などに変態していきますが、降る途中で付着させた化学物質も、雪粒子が融けるまでに不思議な振る舞いをします。

日本は比較的低緯度にありながら、大量の雪が降るのは、シベリア高気圧、チベット・ヒマラヤ山塊、暖流の日本海、そして脊梁山脈の絶妙な地理的配置の賜です。脊梁山脈に降る雪は「白いダム」と呼ばれ、水資源としての貴重な役割を担っています。さらには、大量の雪が雪渓や氷河の涵養源となっています。しかし、一方では、大雪による災害を引き起こすこともあります。

今回の企画展では、雪が織りなす様々な物語を紡いでいきます。

会期2020年10月3日(土) ~ 2021年1月17日(日)
開館時間午前9時 ~ 午後5時※ 入館は午後4時30分まで
会場市立大町山岳博物館 特別展示室
観覧料大人450円 高校生350円 小・中学生200 円※常設展示と共通、30 名様以上の団体は各 50 円割引
※そのほかの各種割引については窓口でお問い合わせください
主催市立大町山岳博物館

展示構成

第1章 雪が降る星:地球
第2章 地球を巡る水:水循環
第3章 世界有数の豪雪地
第4章 美しい雪結晶
第5章 雪は空の掃除屋さん
第6章 雪に書かれた手紙文
第7章 雪の七変化
第8章 天然の白いダム
第9章 北アルプスの氷河
第10章 大町での56豪雪

企画展関連の催しご案内

ミュージアムガイド

鈴木館長が展示の見どころなどを解説します。 ※事前申し込み不要。当日直接ご参加ください。ただし、通常の観覧料が必要です。

期間10月4日(日)・10月18日(日)・12月19日(土)・12月20日(日)・1月17日(日)
時間各日とも1回目 午前10時30分〜 2回目午後2時30分〜※各回の所要時間は30分程度、午前・午後内容は同じ。
会場市立大町山岳博物館 特別展示室(企画展会場)
内容鈴木館長が展示の見どころなどを解説します

さんぱくゼミナール

「雪が織りなす物語」
雪の研究者である鈴木館長が、雪が織りなす物語を紡いでいきます。 ※ゼミナールのみの参加は無料ですが、特別展示室での企画展をご覧になる場合は通常の観覧料が必要です。

期日11月15日(日)
時間午後1時30分~午後2時30分
会場市立大町山岳博物館 講堂
定員先着50人
申込み当日までに電話・FAX・Eメール、または直接、当館へ ※定員になり次第締め切ります。

関連資料

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