スタッフブログ産卵が始まりました

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今年もライチョウの繁殖の季節がきました。今回はそんなライチョウの産卵について紹介できたらと思います。
山岳博物館では現在、繁殖予定の個体も繁殖予定ではない個体もおおむね順調に産卵しています。繁殖予定の卵は孵卵をすでに行っており、今月末には孵化する予定です。意外と知られていませんが鳥類の多くは交尾の有無は関係なく繁殖期がくると卵を産卵します。産卵する卵は交尾があれば有精卵、交尾がなければ無精卵となり、無精卵はどんなに温めても孵化することはありません。

産卵前には砂に深めの穴を掘って卵を産む場所を作り、産卵後はマツの葉などで卵を隠します。しかしこのマツで卵を隠すのにも個体差が出てうまく隠す個体もいればやや苦手なのか卵が見えてしまっている個体もいます。上手く隠さない個体はもしかしたら巣作りを少しさぼっているのかもしれません・・・卵の数は野生化では6~7個、飼育下では野生より多く産卵しますがなぜこのようになるのかはわかっていません。
産む直前の数時間前から室内の隅を落ち着きなくウロウロして餌ものどを通らなくなります。いざ産むときは掘った穴に早い個体で30分、長い個体で2時間ほどかけて産卵と卵を隠すためのマツの葉かぶせをして出てきます。産卵後は一目散に餌のところへ駆けていき、満足するまで食べた後、疲れた~と言わんばかりに床にへタレこみます。その姿はとてもかわいいですが、産卵がものすごく体力の使うことだということも一目でわかるほどです。

産み方にも個体差があり、1日おきに規則正しく産む個体、2日連続で産む個体、1日おきと2日おきを繰り返す個体など様々です。やはりライチョウの産卵、巣作りなどにも慣れがあるのか経験を重ねるごとに上手になっていくようで、今年3年目になる個体がいますが他個体に比べてとても上手く巣を作り、卵を見事に隠します。ぜひ他の個体も来年にはこの子と同じように上手く巣を作れるようになってほしいものです
孵卵している卵たちが無事に孵ることを願うとともに、今年も楽しくも忙しい育雛の時期がやってきます。

多田晴彦

投稿者多田晴彦

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