カブトムシとクワガタムシ  里山の甲虫たちの未来は?

平成20年7月5日(土)〜8月31日(日)

里山に生息する昆虫を代表するカブトムシの生息場所は、人間の農耕活動(里山の営み)とともに維持されてきました。しかし、高度経済成長による開発や雑木林のある二次林の管理放棄による衰退など、人と共生してきたカブトムシの生息環境が変化してきました。生息地の消滅、生息環境の悪化などによる個体群の隔離による遺伝的多様性の低下が考えられるほか、近年は空前のペット産業ブームであり、外国産カブトムシ、クワガタムシの輸入解禁による外来種の野生化、在来種との競合、後尾(遺伝子汚染)、昆虫と一緒に持ち込まれた寄生虫による影響など日本固有の在来種に様々な危惧される問題が起きています。 本展では、最も親しみのある昆虫の一つであるカブトムシ・クワガタムシを材料とし、大町市民(市内全校の小学生たち)との協働で取組んだ生態調査を通して、人の暮らしの変化と自然環境の変化などとの係わりについて考えたいと思います。

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