山と雷 展

平成22年9月4日(土)〜26 日(日) 開催日数:20日

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登山者にとって、落雷とは非常に恐ろしいイメージがあります。長野県警察本部生活安全部地域課の山岳統計(平成元年~21年度)によると、遭難事故の中で落雷が原因の遭難件数の比率は0〜2.9%であり、最も件数の多い転・滑落の34.1〜70.4%と比較するとかなり低いのが減ではあります。しかし、雷が恐ろしい理由は、雷のもつ破壊力だけでなく、何時、何処に落ちるか正確に予測できないというところにあります。昭和42年8月1日には、長野県松本深志高等学校の登山パーティーが西穂高岳山頂からの下山途中、独標付近で落雷に遭い、生徒11人が死亡、生徒と引率教師13人が重軽傷を負うという大惨事も起きています。 本展では、雷発生のメカニズムや危険性についてなど、雷についての基礎知識を紹介するほか、落雷による被害とはどのようなものなのかについて、実物の資料をご覧いただき理解していただければと思います。雷についての基礎知識をもつことが、落雷事故に遭わないことにつながります。この展示をとおして、皆様の登山が少しでも安全となることを期待します。

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