スタッフブログ暖かくなりました

  • chiba-fukujusou 2 (2).jpg
  • chiba-fukujusou 2 (1).jpg
大町市を含む大北地域でも、3月上旬からフクジュソウが咲きはじめました。黄色い光沢のある花弁は、光が当たると人の目にも眩しく見え、花内で光を乱反射させて温度を上昇させているかのように見え、花内は外気よりも5℃ちかくも高いという研究報告もあります。そのため、花には小さなハエやハナアブのなかまが日向ぼっこにやってきて、花粉を食べたり、徘徊している間に体に花粉が付着して、ほかのフクジュソウの花へと花粉を運んでもらっているのだそうです。また、花は太陽に正対するように向く、向日性という特性を持ち、さらに気温が上昇すると花が開き、気温が下がると閉じるという特徴を持ち合わせています。開閉には成長が伴うため、開花当初よりも花弁が長くなっていることがわかります(写真左は咲きはじめの頃、写真右は数日を経過したもの)。フクジュソウは果実になっても生物とのかかわりを知ることができますので、そのころになりましたら観察してみてください。きっと面白いことが発見できると思いますよ。さて、長野県ではWebサイトにおいて「信州温暖化ウォッチャーズ」を通じて、身近な自然を観察し、報告する参加型モニタリングを開催しています。野外に出かける機会の増える季節です。みなさんも参加してみませんか。

千葉悟志

投稿者千葉悟志

ページ先頭へ